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LaTache Noir Ex |
開発秘話 |
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バンダイの携帯ゲーム機、ワンダースワン版
『マリー&エリー ふたりのアトリエ』は、 私が、初めてメインプログラムを担当した記念すべきゲームである。 クリアしてスタッフロールを見た人は判ると思うが、プログラマは一人、つまり私だけなので、 メインやサブなどの区別はないのだが、まぁ一応メインプログラマということにしておいてくれ(笑) メインを担当というか、そもそも一人で全部作るのが商用作品では初めてだった。 個人では多々ゲームを作っているし、他の商用ゲームでもパーツ単位で作ってきたが、全部となるとやはり違う。 さらに、新しいハードともなると、起動のさせ方から苦労するのは目に見えている。 果たしてそこには一体何があったのか? 業界についての話は、やはり皆さん興味があるらしいので、 少し前までさかのぼり、振り返ってみることにしよう。
当時、次に開発候補の携帯ゲーム機として、ゲームボーイカラーとワンダースワンカラーがあった。 開発機材はどちらも新規購入になるし、どちらも初の開発になるので、 開発部としても、プログラマ視点ではどちらが選ばれても大した変わりはない。 もし、魅力的な部分があるとしたら、ワンダースワンはC言語での開発が可能となっていた点であろう。 MSXでZ80をやっていたのでアセンブラでの開発もできるのだが、 ちょうどプレステのプロジェクトが終わった後だったし、開発工程を考えるとC言語の方が遥かに作りやすい。 もちろんそれだけではないが、色々な条件を考え、ワンダースワンでアトリエを開発することが決まった。 しかし、そこからが苦労の連続だったのだ! もっとも、そういう苦労も私には楽しみの1つ。 そうでなければ思い出すのも嫌なはずで、こういう形では書けないだろう。 ◇ ◇
ワンダースワンでの開発が決まってから1ヶ月。開発用の機材がなーんにも届かない。 グラフィックはPhotoShopがあれば描けるし、なければWindowsのペイントでもできるし、フリーソフトもある。 シナリオなんてそれこそメモ帳があればいい。 しかしプログラムとなるとそうはいかない。 メモ帳でプログラムを書いたとしても、動くかどうかは確かめようがないのだ。 なぜ来ない?ゲーム開発において1ヶ月というのは大きい。そもそも開発費の多くは人件費だ。 出来ないのが自分(プログラム)だけというのも精神的に問題だ。 しかし! そういう問題をクリアしてこそクリエイターとも言える。 『無いものは作れ』、MSX時代からの格言だ(いや、それはソフトウェアのことでは)。 考えろ。 今、手元にあるのは何だ?何が使える? そして、ついに開発環境を手に入れた。 それは…! ※この文章は、2005年に公開されたものに加筆・訂正を加えたものです。 |
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